これまでもたくさんのひどい状況を見てきた。
そんな中でも日本代表を強くしたい、というひとびとの想いがつながって
やっとここまできた。
現在(2023年2月)のところは
昨年末のカタールW杯での日本代表の予想外(?失礼)の活躍。
毎度の最後の大事なところで手管を欠くくせ(選手のことではない)で
歴史を塗り替えることはできなかったものの(8強進出できず)
W杯優勝経験国2つに勝利する、といういわばジャイアントキリングを
達成したことである種の爽快感、満足感も生み出した。
そのいいこと、わるいことの両方があったことで
ひとによって、これからの日本代表の方向性についての意見は
はっきりと二分される傾向がある。
まずは
選手、監督よくやった。このまま森保監督の手腕に任せて
強い日本代表を作っていこう、という現状の延長線上に未来を見るもの。
もうひとつは
選手は頑張ったし、そもそもポテンシャル高かったんだから
今回の結果で満足すべきではなく、森保監督の交代を含めて検討すべきだ。
むしろ、交代を前提として次を考えないと、監督の采配で選手を殺しかねない。
私は後者だ。
アジア最終予選での采配に何度疑問符がついたか知らない。
それをなかったことのように忘れて
いまのままいけば大丈夫、などとは口が裂けても言えない。
しかも
W杯のドイツ戦での権田選手。
数本のシュートをなん度も防いだことで、脚光を浴びていたが
あれはそれほど褒めることなのか?
よい守備だったことは認める。だが、それはほかのキーパーでは
成し遂げられないような崇高なものだったか?
否。
W杯に出ている国の代表キーパーならできて当たり前だと、私は思う。
控えのシュミット・ダニエルは直前の練習試合でそれを上回る守備を見せていた。
しかもPKを防いでいたりもしたことはある種、皮肉にすら感じる。
なぜ使わない?
アジア最終予選で大迫選手を使い続け、批判を無視して苦しい状態に
なったあげく、予選通過するとW杯では使わない
よくわからない人選。
アジア予選で経験させておけば、爆発的に成長したかもしれない
若い才能をいくつも森保監督はつぶしたのだ。薄氷を踏むような
アジア予選突破と引き換えに。
そこでしか伸びない選手がいる、その試合で使うことで変われる選手がいる。
それは毎試合だ。
命懸けで体を削る選手たちの想いを本当に森保監督で
受け止められると思うのか?
森保監督次期W杯まで続投との記事を見て私は脱力するとともに
また、ずっと監督の采配を諦めながら日本代表の試合を
見なければいけなくなったんだな、と思った。
どんなに力のある選手がいてもピッチに立たなくては意味がない。
特別ななにかで森保監督の監督としての手腕が疑われるような事態
が発生することを望んでいる私がいる。
時間はないのだ。
ドイツもスペインも自国の誇りを賭けてチームを作り直すだろう。
森保監督には今回のW杯で得た、満足感がある。
それはマイナスにしか作用しない。
もっと緊迫感を持って、さらに上を追わなければこの次必ず負ける。
今回のW杯でも本当に勝利するチームは
まだまだ日本と違うレベルにいることは
さらにはっきりした。
その背中がやっと見えたと思ったら
今度はその距離の果てしなさがわかった、というのが
いまの日本の立ち位置。
歩みを止めてはならない。
そのためには正しい戦略が必要なのだ。
コメント