なんとか勝利 vs甲府@国立(旧ゼロックススーパーカップ)

mage.spaceにて作成。 サッカー
mage.spaceにて作成。

正直なところ、簡単に勝つんだろう、という予想と

いつものことだから、苦戦しつつ最後に逃げ切られ負ける

のどっちかだろうと思っていた。

どっちもはずれて

苦しみつつもなんとか勝利、という結果となった。

その実、新しいVARで3Dとかなんとか、そこらへんの扱いが

うまくいってない気がした。

甲府の得点は私には最後のパスの時点でうたか選手が微妙にDFよりも前だった

と思っていて、解説者群のわけのわからない解説にいらっとした。

もうルールは詳しく調べていないので間違えてるかもしれないが。

試合終了間際にもなんだかごちゃごちゃやってるし。

これで毎回何分も時間かけていると、通常のTVではもう生放送できない。

一回あるだけで10分くらいそのまま(前半のロスタイムはどう考えても

少な過ぎた)。TVのように次の番組までの時間を決めていると厳しい。

野球もおんなじだろうけど。

サッカーでも第二チャンネルみたいなの使って、いざとなったら

そっちで見られるようにしてほしい。

そもそもJ1の試合なんて地上波ではもうやってくれないんだろうけれど。

試合については

正直、まだまだチームの形はできていない。

前半から細かいパスのつなぎで長短のずれがあって、相手に奪われる。

後半よくはなってきたが、相手を凌駕するまでの繋ぎは昨年末にくらべればまだまだ。

そもそもGKは直前に変更せざるをえず、DFもキーマンの岩田選手がいないこともあって

この試合では畠中選手と角田選手の組み合わせとなった。

しかも左サイドバックには松原選手の体調の問題などあるらしく

上島選手(うえしませんしゅと読んでましたごめんなさい)を起用。

前のほうは昨年から実績のある選手中心で望んではいるが、

やはり迫力不足は否めない。あとから投入する選手も昨年抜けた選手の穴を

今の時点では埋め切ってはいない。

それはわかっていた。

今年は若手の選手が成長しないと、チームは強くならない。

あえて彼らに信を置いて挑む、そういうシーズンだ。

相手がJ2でもJ3でも真剣勝負ではどうなるかわからない。

まだまだ新しい布陣でのコンビネーションができているとは思えないこの時期。

苦戦は予想通り。そしてシーズン前半はこういう試合が増えるだろう。

その中でも、勝利を拾い続けながら優勝の可能性を残す位置に

とどまること。これがまず前半戦の必須事項。

その意味では上記した、新しい布陣で真剣勝負の試合をひとつこなせたことは大きい。

だがこれは良し悪しで、この試合によって選手の個々の状態ははっきりと示された。

直近の川崎サイドではそれなりにそこに対する対策をしてくると思われる。

昨年のアウェイでの川崎での敗戦はまだ心に残っている。

全力を尽くした試合だった。負けたとはいえ、いい試合だった。

最後の勝敗を分けたのはほんのわずかな何かだと思っている。

それを見つける試合にするにしては、シーズン開始の試合は早すぎる。

しかも昨年の優勝チームに対して、初戦がアウェイでしかも一番の敵対候補チームを

当てるなんていうのは、正直フェアじゃないと思っている。

優勝したのに、しょっぱなからこんな不利な試合をセットされるっていうのは

よっぽどマリノスを警戒しているということなんだろう、と捉えるしかない。

個々の選手でいえば

前述したとおり、かみしま選手の右サイドバックはまだ効果的とまではいかないが

CBのチーム戦術理解にはよい経験となったはず。これからの試合でもこういう使い方は

するだろう。ちょうど昨年の角田選手のように。

こういういいかたはどうかともおもいつつ、サイドバックは失点前の最後の砦ではない。

そこで実際の試合に関わることでいろんな場面を、しかも違う角度から見ることができる。

ボール回しで周りとの連携も深まる。いいことづくめだ。

もし、そこで致命的な失敗をして試合を壊さなければ、ではあるが。

その意味では今日は及第点。上島選手が昨年の岩田選手のように最終局面では

CBを毎試合スタメン張る可能性もありうると今日の試合を見ていて思った。

角田選手は守備では微妙な対応がいくつかあったように思う。相手があのうたか選手だったので

しかたない部分もあったが。代わりに攻撃面でのセンスはみせつけてくれたので

どういう使い方を今後されていくか、見ていきたいところ。

畠中選手はよかった。昨年は出ても、あまり効果的な仕事ができていた印象は

やや薄かったと思うが、今日は守備の面で堅実なところを見せていたように思う。

ボランチ2人とチマ選手はまだ昨年のレベルにまで戻っていない気がしている。

それはあるいは甲府のできがよかったからなのかもしれないが。

中盤での圧倒的な力がないと、前への強烈なプレスなど実現のしようがない。

リーグの試合ではないし、まだまだ本気ではないと思うが次週川崎と戦うことを考えれば

余裕がない感はある。

左サイドバックの永戸選手はまあまあだが、もっと精度を上げて行かねば。

リーグ開幕前、ということもあるのだろうけれど、ほかの選手含めて

いつでもできることのレベルは上げておいてほしいもの。

水沼選手もエウベル選手もそこそこやれているけれど、昨年のベストな時にくらべると

いろんな意味で物足りなさが残る。

そんなものなのかもしれない。こんな時期は。

でも、今年の優勝を目指すならもう少し完成度を高めておいてくれると

今シーズンの先行きをもっと明るく見られるのにな、と思わないでもない。

できないことはできない。もちろんそれはわかっている。

高丘選手は攻守の基本になっていたから、けっこう地味にいたいとこを持ってかれてるんだろう。

なによりもここから始めるしかないんだ。

個人的には

前半西村選手、後半マルコス選手でちょっと毛色の違う攻撃ができるようになって

それぞれで得点できるようにしておきたい。昨年も後半に選手を変えることで

試合の動きを変えて、相手チームを困惑させることができていたけれど

今年は後半のコマから仲川選手は出てこない。前半からレオセアラ選手を出しておいて

最後にアンデルソンロペス選手を出す、という流れも作れない。

別の形で相手チームが恐るような攻撃の形を構築する必要がある。

ひとつでは足りない。交代メンバーの数が豊富な分だけ1ゲームで2つほしい。

今日の試合では交代が積極的でなかったことがやや気にかかる。

前のめりに選手交代を次々に先手を打てないと、勢いが大事なマリノスのサッカーは

今日のように難しい試合になりかねない。

今日の試合が最終目的ではないから、

これからを見据えての配置・選手交代だったことは想像に難くない。

なによりも本当の戦いの始まりは来週の川崎戦。

そこへ向けて引き続き、最善の準備を期待する。

甲府については天皇杯決勝を見ていて個々のパーソナリティが際立っていて

それによってミラクルな勝利を掴み取っていた印象。

今日もそれは続いていて、ポイントとなる選手で試合全体を引き締めることもできるし

個々の選手の勤勉さはそれなりのレベルに達している。

けれどその流れを変える選手、チームの核となる選手の年齢が30を超えているようでは

今年はいいが、これから5年が見えてこない。

チームは生き物だから新しい血を入れて、

苦しくても大事な精神的な支柱を手放す勇気も必要になる。

それができないと、今年も昇格は難しいだろう。天皇杯とか一発勝負で勝つことは

チームの本来的な目標のJ1への道をむしろ遠ざけていく。

それはひとつの勲章としていい。けれど、やるべきことはいまつかんだ

若くて新しい力を継続的に伸ばしていってリーグでの勝利を掴めるチームづくり。

チームカラーも嫌いではないし、なによりサポータの姿勢が好感が持てて

応援したい部分もある。

いずれまた戦うこともあるだろうけれどお互いその場所がJ1であることを願っている。

(マリノスだって永遠にJ1にいられる保証なんてまったくないんだから)

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