vs広島 1:1引き分け 2023/03/03

mage.spaceにて作成。 サッカー
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試合前までの状況

・2連勝というけれど
これまで川崎・浦和をなんとか下して2連勝となった。
あちこちで今年もマリノスは優勝争いに絡みそうと言われ始めているが。
実際に試合の内容を見れば、前半で得点・後半厳しい展開、という同じ流れ。
昨年の試合のような押し込んで、これでもかと攻め込むような展開はない。
もちろん時間によっては押し込める時間もあるが、ちょっとボールを奪われればすぐに相手の攻勢で自陣から動けなくなる時間も長い。

・前線の迫力
ここで問題となるのが前線の迫力。
仲川選手が抜け、レオセアラ選手がいなくなり、交代選手の駒が減った。
替わりの補強はそこまでビッグネームがなく、やや弱くなったと思われかねない。

・そんな中、今日のDAZNでの視聴を開始。

前半

・失点は仕方ない防ぎ切れないもの
試合開始早々、押し込まれる場面が目立った。これまでの試合では前半は攻勢に出られていたが、広島は昨年からの持ち味となった前線へのプレスを容赦なく進め、流れを手中にした。
そんな中、右サイドから崩され失点。
失点そのものは直前の自陣ペナルティエリア前での密集でのボールの奪い合いに負けたところから。
原因を探せばあるのだろうけれど、これくらいのことはいくらでもある。この試合でも数限りなくあった。だから問題は試合開始直後から押し込まれた勢いの差がどこから産まれたものか、というところだろう。そもそもプレスを持ち味とする広島が開始から押し込んでくることは想定できた。
そこに対してGKがガンバ大阪から移籍したばかりの一森純選手を起用していたことはどう影響したか?
難しいが、この失点に関してはそこまでの影響もないくらいに相手のパスが効果的につながり、意図通りにゴール前までパスが回り、かつシュートをミスらなかった。
オビ選手でも結果は変わらないだろう。

・得点は個人技2つ
その後、広島のプレスをかわしつつ、ボール保持が増えた。向こう的には得点してるんだから、あまりアグレッシブにいって危ない場面を作られるのもどうか、とか90分の体力を考えるとプレスを抑える時間も作ろうか、とか、そんなものなんだろうか。
そんな中いくつかチャンスをつくるも決定機までいたらなかった中で一瞬のパス。
追いつくとは思えないボールだったが、エウベル選手はあきらめない。それについていった広島の選手もたぶん追いつかないだろう、と思いながら追っていたがエウベル選手の勢いにあせり、ゴールラインの向こうへつんのめってしまう。うまく体を残したエウベル選手のクロスに合わせたのはロペス選手。冷静に胸で合わせて相手GKの手にあたったもののゴール。
今年はこういう数名の個人技からの得点が多い。昨年もそういう傾向はあったが、得点がブラジル人選手に偏ってきていることも心配ではある。

・試合開始後15分とそれ以外
試合開始からずっと広島側の攻勢。15分くらいは続いたろうか。その間ぽすてこ監督以来、何度も見てきた自陣のパス回しからのミスパスから何度クリアしても相手の攻撃が続く状態もあって、今年もこんな風景を見るんだなと思ったり。
それでも何度も相手のプレスをかいくぐりながら、なんとか自分の時間を増やすと前半終了までの時間は主にマリノスの時間となった。ちょっと違和感を持ったのは、プレーとプレーとの間で時間をゆっくり使うことが何度もあったこと。ぽすてこ監督もマスカット監督もこういうプレーは許さなかったと思っていたので、意外な感じ。
結果的にこの時間の使い方も最終結果に影響を与えた気がしないでもない。
最後の笛まで一瞬の気の緩みもなく戦うべき努力する、っていう精神の希薄化が始まっていないだろうか?

後半

・後半構成を強めた広島を防ぎ切る
後半開始から広島は少し勢いをつけてきた感があったが、なんとか耐え切って前半の大半の時間のようにマリノスがボールを保持する形で試合は進んでいった。
そうはいっても、やはり時々広島側のプレスがかかると自陣の一番奥まで押し戻されて、あぶないパスやボール保持(特に今日は喜田選手。コンタクトはずれるとか、ゴール前でひざげりくらうとか最悪の日だったか)であわやという場面もなくはなくて。

・レッドカードで趨勢が変わる
そんな一進一退ながら、ややマリノス優勢という状況は永戸選手の接触プレーがVARでレッドカードとなったことで、残り時間との戦いと相まって、マリノス不利な状況に。
やはりひとり少ない状況ではどうしても守備が中心になる。しかも攻撃のメンバーはそこそこうまさはあるが完全にスピード勝負ができるメンバーは残らず(井上選手、エウベル選手は交代済み)。何度かあったチャンスも決め切れない。やはりスピードある選手を前に集められないとマリノスは勝てない。宮市選手の復活はこのチームを変える最後のチャンスかもしれない。

・最後まであきらめない姿勢
そんな中でも最後まであきらめない姿勢でひとり少なくとも、ファイティングポーズを撮り続けた。試合後のマスカット監督のインタビューにもあったが、その姿勢こそが評価されるべき。
今日の収穫といえば、そこを再確認できたことくらいか。
広島相手だから簡単には勝てないと思っていたが、そのまま現実となった。

思ったこと

・新しい起用①:GK
一森選手を起用したことは、ぽすてこ監督・マスカット監督ともにそういう傾向があったのでちょっとは想定できたが、GKでもやるとは。マリノスの戦術上大切な位置を占めるGK。なんどもGKのミスで通常のチームではあり得ない失点を許してきた。たいていGK、DFで起用されてチーム戦術を理解できるまでの間に実戦で一度や二度のミス・それに伴う失点を経験している。
マスカット監督はそれを織り込み済みであえて起用したということなのだ。
結果的に1失点、私にとっては仕方のない失点だったので成功?とも思うが、試合全体で広島の時間が長かったこと、ゴールキックからの展開がほぼできなかったことを考えると失敗と判定する。
そもそも昨年からがんばっていたオビ選手はどうする?やっと試合に出て、活躍できてチームは2連勝。これからというところで急に移籍してきたGKにまたスタメンを奪われるなんて。ひどすぎる。

・新しい起用②:右サイドFW井上健太
出身クラブ?のジュニオールSCを知っている(関係者ではない)ので、親近感を覚えていたこともあり応援するつもりだったのだけれど、想定よりも早くスタメン出場。びっくりするとともにこれまでの2試合での活躍(空回りもありつつ)からすればこの抜擢もありか。実際今日の試合でも右サイドが攻撃の主軸となっていたのは井上選手。これから大化けするか、というとなんともいえないが、このレベルで活躍できればまずは問題ない。これから先に技術その他で向上して新しい右サイドを構築してほしい。

・マスカット監督の評価
GKの起用は結果的に失敗といえる。次の試合でどうするかは注目点。GKとしての地力は現GKメンバー中で最高なのかもしれないが、チーム戦術やほかの選手との相性を考えるにはもう少し時間を与えてほしい。なによりもこれから数試合の扱いでオビ選手の人生が大きく変わってしまいそうで、個人的にはオビ選手にスタメンとなってもらって、まずは半年くらい安定してできるかどうかを見てあげてほしい。当然ながら、ほかのチームでのオビ選手の状態・成長もチームは把握しているはずだから監督は正しい目でスタメンを選ぶとは思うのだが・・・・。
ほかについては新しく入ったメンバーでも一軍の可能性あるもの、とそうでないものがすでにはっきりわかれている感じがして、そこは選手のモチベーション的にどうなのか、と思わなくもない。
まだカップ戦が始まる前で試合間隔もあり、チーム始動からの時間を考えるとベースとなるメンバーを早めに仕上げて、シーズンを通してのチームのレベルを一定程度に持っていきたいんだろう。
今後、どう起用していくのか、見ていくしかない。

・選手個々について
もうそこまで書く気力なし。時間かけていずれ書く?
かもしれない。いや書かないか。

今後に向けて

・まだシーズン前半
毎試合みながらいろんなことを感じるが、まだシーズンは始まったばかり。
前半の前半の前半、くらい?
あせる必要はないけれど、のんびりしている余裕も当然なく。
まだ構築できていないミドル、ロングパスの精度・選手間の意思疎通とかこれからどのくらいかけて昨年のいい時レベルまで持っていけるのか、少しだけ心配。
私には、昨年も早い段階から「大丈夫かマスカットマリノス」と言い続けてた前科があるので、今年もこんなふうに少しばたばたしながら、だんだんまとまっていって、また素晴らしいチームに育っていってくれるんだろう、私の心配をあざわらうように。

・後半で広島と戦ったときに真価がわかる
チームができあがっていないのは広島も同じ。マスカット監督に比べればまだ広島の指揮をとって短い分、次にまた広島と試合をするときにこそ、本当のチーム力というものが計れるのではないだろうか。
私は、今年こそ、なんとか怒りを爆発させないでひとつひとつの試合をきちんと見ることができるようになりたいと思っている。後半のアウェイの広島戦では、その内容によってはそういう爆発的な怒りにつながるような場面が出てこないとも限らない。
私も、マリノスもそこでまた新たに真価が(進化?深化?)が問われる。
(って、私は同類に比較されるべきではないんだが・・・)

・これからの連戦の中でどう変わっていくか
まだ昨シーズンのような連戦には突入していない。それもあってスタメンは固定に近い。
そろそろルヴァンカップも始まり、すこしずつ選手の配置も変わってくる。
その中で新しい力の台頭や、ポジション替えによる新しい配置でチーム全体の動きが変わってきたり、そういうところが見えてきてから、今シーズンの最終形に向けての動きがわかってくる。
監督もあらかじめの答えは持っていないんだろう。日々選手を見て、なにが最善かを見極めていく作業を繰り返すだけだ。
昨年度一年のマリノスを見ることで私の試合の見方は変わったと思う。
いちおういままでのところ、1試合の結果で一喜一憂しない、ようにできた(と自分では思っている)。なんとか続けばいいが、まだ今シーズン、負け試合がない。負けた時にやたらといらいらして怒りだすのがこれまでのパターン。これは失くしたい。はやく失くしたい。

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